さかえ保育園【Photoギャラリー】

命の重さを知る手

カラカラに乾いたように見えるカタツムリの殻。手で持ってみても軽くて中身が入っているかどうかわからない。大人「軽いから入ってないかもね。」3歳児男の子「入ってるよ!見ててみな。」そう言うと指先でそ~っとつまんで、待つことしばし。やがて小さな角が出て目が出て、赤ちゃんカタツムリがゆっくりと這い出してきた。男の子「ほら、でてきたでしょ。」幼い頃からダンゴムシ、アリ、幼虫、セミの抜け殻などたくさんの小さい命を指先でつまみ、撫で、ふれてきたその子の手は、大人にはあるかなきかに思えるかすかな命の重さを知っていた。

ささえる手

一群の子どもたちが足洗い場の淵にたらいをのせて水をためはじめる。はっぱの舟を浮かばせるつもりらしい。水を入れるたびに不安定なたらいはゆれる。『これはひっくり返るな・・・』と思って見ていたが、そんなこともなく舟を浮かばせ始めた。後でその時の写真を見ていたら、たらいを支えていた手があったことに初めて気が付いた。そばに座ってただ見ているだけと思っていた子だった。だまってニコニコとその場に座っていたその子は、人知れずそっと遊びを支えて自分なりの参加をしていた。こういう人の存在を見落としてはいけないということを教えてもらった。

あじわう手

右手にスプーンは持っていても、左手は食べ物を握って確実に口に運ぶ。指先でつまんで口に入れたり、手についたごはん粒をこそげとったり、手と口が一緒になって生きるための仕事をしている。スプーンや箸を使い始める前に、自らの手を使って食物を口に運ぶ、こんな時期があることがたくましく生きてゆく力につながる生き物としての大切な営みに思える。目で味わい、手で味わい、口で味わう。五感を全部つかって、幼子は地の恵みをいただき、大きく育っていく。